他士業と合同事務所開業の場合の登録書類

  
試験に合格し、勤めていた法律事務所の所長から
「この事務所で行政書士事務所を立ち上げても良いですよ。」
とありがたいお話しを頂いた時、一番困ったのは行政書士会に提出する書類の書き方でした。

  周りに行政書士の知人はいなかった為、かなりの時間を費やしてネット上から情報を集めましたが、
一からの開業に関する情報はすぐに見つかるものの、合同事務所については情報が少なく苦労しました。

  今後同じような方もいらっしゃると思うので、合同事務所の場合の登録書類について、記憶があるうちに残して置こうと思います。

合同事務所とは?

合同事務所→弁護士と行政書士、社労士と行政書士等、違う士業と同一の室内で各々の事務所を設置する場合。

共同事務所→行政書士同士が同一の室内で各々の事務所を設置する場合。


まず、埼玉県行政書士会の場合、通常の提出書類に加えて以下のものが必要書類となります。
  
・合同・共同事務所届出(日行連所定の用紙)1通

↑合同か共同のどちらかを丸で囲むのを忘れずに!
  事務所諸経費の分担方法は、きっちり細かく決まっていなくても大丈夫でした。

  私は「行政書士業務の売り上げから一定の割合で経費を分担する。」と記入しましたが、
  ここは、一緒にやる方とよくご相談くださいね。

また、他士業の方が借りている物件に事務所を置く場合は、
事務所の使用権確認のための書類として

・その事務所の賃貸借契約書の写し  1通
・(所有者(事務所オーナー)からの)使用承諾書    1通
  

が必要となります。私の場合でしたら、もともと勤めていた「法律事務所の所長と事務所オーナーさん間の賃貸借契約書」です。
これを全てコピーして添付書類とします。

「所有者からの使用承諾書は」、事務所オーナーさんから私宛の使用承諾書になります。
承諾者は事務所オーナー(事務所を借りている所長ではなく、大家さん等)です。

・(事務所を借りている士業さんから自分への)使用承諾書 1通
今度は、事務所を借りている士業さんから自分宛です。
「私が借りている事務所をあなたも使っていいですよ」という意味の承諾書になります。

◆使用承諾書が2通になるので注意してくださいね(^^)

全員提出する、「事務所の平面図」では、
ワークスペースが他士業と分かれている事がきちんと伝わればOK。

・誓約書(合同・共同事務所用)
埼玉県行政書士会会長あての誓約書になります。


誓約書は、
「日本行政書士連合会宛ての誓約書」
 「埼玉県行政書士会宛の誓約書」
「合同・共同事務所設置者用の誓約書」と、なんと3通も用意しなければなりません。

注意してくださいね!






 

投稿者プロフィール

星野 有貴子
星野 有貴子
さいたま市大宮区にあるアルプス法律事務所・アルプス行政書士事務所で行政書士をしています。離婚協議書・遺言・相続・成年後見をはじめとする民事法務全般に力を入れています!
万が一争いになってしまった場合には、

◆弁護士をご紹介できる!
◆合同事務所なので引継ぎがスムーズ!

【不測の事態にも安心の行政書士事務所】です!!